K-POP大好き人間がV-POP歌手のコンサートに行きたくてチケットないまま渡越した話 (1)推しの名は

K-POPと並行して追っていた一人のベトナム人歌手のコンサートがどうしても生で見たくて、チケット取れるかどうかもわからないままベトナムへ渡った話を書きます。
(ちなみにワタクシ、ベトナム語は翻訳機使わないとわかりません。)

女性歌手の名前はHoàng Thùy Linh。ベトナム国内でもトップクラスの人気歌手です。

Who is "Hoàng Thùy Linh" ?

「ホァン・トゥイ・リン」と読みます。

名前にピンとこなくても、TikTokをマメにチェックされている方なら「See Tinh ダンスチャレンジ」はご存じのはず。

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このオリジナルを歌っているのが彼女。

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私のHoàng Thùy Linh(以下、Linhちゃん)との出会いは、2019年のことでした。

元々タレントとして人気のあったLinhちゃんは、理由あってしばらく休業していました。
休業前から一般的なPOPソングを歌う歌手でもあったのですが、沈黙を経て「Để Mị Nói Cho Mà Nghe」という曲でカムバックします。

この楽曲、伝統楽器と現代音楽をミックスさせたEDMで、MVは民族衣装を纏いながらもとってもポップ。リリース後音楽のジャンルを超えて話題を呼ぶほどのヒットを飛ばします。
そしてベトナム国内で史上最多の音楽賞を受賞するという記録を打ち立て、Linhちゃんは大復活を遂げました。(ちなみにファン名はフェニックス=不死鳥!)

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その結果、彼女の名声は海を渡り、その年のMAMAで「Best Asian Artist Vietnam」を受賞、「ABU(アジア太平洋放送連合) TV ソング・フェスティバル」でもベトナム代表としてパフォーマンスを行いました。

MAMAはK-POP好きなら説明不要ですよね。今やアジア最大級の音楽の祭典となった「Mnet Asia Music Awards」です。私はこの時に彼女の存在を知りました。

元々その"伝統音楽と現代音楽をミックスさせた"ジャンルの曲が好きだった私は(日本を除くアジア圏で初めて聴くようになった音楽はインド映画のサントラ、K-POPの中でもVIXXの「Shangri-La (桃源郷)」やONEUSの「가자 (LIT)」は特に好きな曲)、即座に「これは要チェキだわ」と彼女について調査を開始。

楽曲を初めてフルで聴いて興味を引いたのは、「EDMでサビの部分に歌詞が無い」というところ。これは当時のビリー・アイリッシュなどを筆頭とするトレンドのスタイルを踏襲しているようでした。

MVは、学生である彼女が授業中に眠ってしまい目が覚めると"どこかの村の誰かの妻”となっているが、”夫らしき男”の目を盗んで家から飛び出し、みんなで遊び、最後はパーティーを主催して踊る、という愉快なストーリー。女優からキャリアをスタートしただけあって、MVで見せる表情もすごくかわいいんですよね、彼女。

主人公は20世紀半ばの文学をモデルにしているそうですが、原作ではLinhちゃん演じる女性は古い価値観を持った家に無理やり嫁がされ、家に閉じ込められて奴隷の様に扱われていたという悲しい話とのこと。
このMVは、様々な今昔の作品やエピソードに対する”皮肉”を込めた作品だそうです。

伝統をリスペクトしながらも、今を生き、今を楽しむ女性像。
これが”Hoàng Thùy Linhスタイル”として定着していきます。

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このMVきっかけに彼女に興味を持ち、Apple Musicでアルバムをダウンロードして全曲聴いてみましたが、明るい曲もバラードもあるものの、サウンドに統一性が感じられて全体的に聴きやすい。

おまけにジャケットのデザインもカッコいい。このアルバム、”伝統と今”をミックスしているのは音楽だけでなく、ファッションも同様で、ジャケットではバルマンやフェラガモも着用しているのだとか。

確かに「Để Mị Nói Cho Mà Nghe」でも別のMVでも、民族衣装のアクセサリーとバーバリーのスカートを合わせた面白いコーディネートを見ることができます。

ベトナムの民族衣装も、カラフルでデザインも可愛いんですよね。

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その後、コロナがあり2年半ほどインスタなどは更新しながら歌手活動はお休みしていましたが、2022年に先ほど紹介した"あの"「See Tinh」でカムバックします。

しかもSNSのダンスチャレンジのバズりもあって、リリース1年後に韓国のMelonチャートやGaonチャートの上位にランクインする快挙を成し遂げました。

そんな彼女ですが、女優やタレント業からスタートさせ、歌手として大成功も納めましたが、なんとキャリア15年にしてコンサート開催は今年が初めて!

 

私がベトナムへ行ってまで見たいと思った理由

  • Hoàng Thùy Linhの”本気”が見たい

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発表前から「MV見る限りきっとコンサートやったら凄かろう」と期待値はMAXでした。

少し話がそれますが、10年ほど前に大阪城ホールでのカイリー・ミノーグのコンサートに行ったことがありまして、勿論よかったんですが、DVDで見た彼女の故郷メルボルンで行われたコンサートは見た感じ

城ホールの3倍はあった。

なので、ワンチャン来日コンサートしてくれたとしても「母国で本気出したHoàng Thùy Linhの世界観の空気を吸いたい(変態か)」という思いがあります。

  • コンサートは今のところ予定は一度きり

今回発表されたコンサートはホーチミン中秋節の1夜だけ。その後の予定というものが全く告知されていません。

次は半年後にツアーをするかもしれないし、数年後になるかもしれない。

何にもわからない状態です。なので行かないで後悔したくない。

  • イルペンさん達に触発された

コロナのせいで3年近く行動が制限されたのもあり、それまでの鬱憤を晴らすように最近では韓国に飽き足らず東南アジアやアメリカにまで推しを追いかけるファンを見かけるようになり、どうかしてる大胆な行動を取る人が増えている気がします。

自分もこういった先人がいたからこそ、出来た行動だと思っています。

長くなるので、チケットの話以降は分けてブログを書きます。