Hoàng Thùy Linhちゃんのコンサートには、スペシャルゲストが3人登場しました。
事前にスポがあり当日までシークレットだった3人、全員トップクラスのアーティストでした。
その3人を紹介しようと思います。
1. Wren Evans
【プロフィール】
2001年ハノイ生まれのラッパー兼歌手。祖父が芸術家という芸術一家に育つ。幼少期から英語とフランス語で教育を受けていたため、ベトナム語以上に堪能。
学生時代から音楽活動を開始。
海外の大学進学を控えていたが、新型コロナウイルスの感染拡大で中止、歌手としてプロデビューを目指す。
2020年「Thích em hơi nhiều」で音楽プラットフォームで1位を獲得し、すぐに人気アーティストの仲間入り。
前作「Hoàng」で再ブレイクを果たしたLinhちゃんは、そのアルバム以降数々のアーティストとコラボしています。スペシャルゲストのスポが来た時、恐らくコラボした相手が来るだろう、その中でも彼は一番の若手。今やBillbord Vietnam Chartトップ10の常連で多忙だろうけど誘いが来れば断らないだろう...と予想し見事的中しました。
彼が登場(しかもコンサートでもかなり早い段階で)した時、予想が当たったのと同時に「本物だー!」とうれしさで叫んでしまいました。
何といっても、以前から注目していた人物なので。
ベトナムのWren Evansさん、ラッパーで洒落乙な楽曲作って見た目もちょっと似てるので私は「ベトナムのZion.T」と呼んでいます。
— Lil Mumm¥ (@mami_moo3) December 6, 2022
知って損はないアーティストだと思います。#VPOP #Vietnam https://t.co/W5ELYDgZIU
2. Thanh Bui
【プロフィール】
歌手。1983年オーストラリアのアデレードで生まれ、メルボルンで育つ。
地元の大学を優秀な成績で卒業後、バンド「North」に加入し、主に東南アジア圏で人気を博す。
バンド脱退後はソロとして活動。現在も歌手活動を続けながら、ホーチミンにあるSoul Music & Performing Arts Academyの校長も務めている。
Wren Evansよりも驚いた登場はキャリア20年のThanh Buiさん。
K-POP、もとよりARMY(BTSのファン)の間では「Dangerの作曲者」して認知されています。
そんなこともあり”ソングライター”としての知名度が高いように感じますが、歌唱力も相当なもの。彼は生まれ故郷であるオーストラリアで放送された「Australian Idol」に出場し、アジア系で初のトップ8入りを果たした実力者です。
Linhちゃんとのデュエット「không một bài hát nào có thể diễn tả cảm xúc của em lúc này」を初めて聴いたとき、Linhちゃんがベトナム語に対してThanh Buiさんが英語で歌われており、何の事前情報も無かった私は
「アメリカから大物アーティスト呼んできた!?」と勘違いしたほど。
登場時もベテランの風格漂っていました(と言っても私より若い)。
3. Đen
【プロフィール】
1989年ドンナイ生まれのラッパー。
高校時代からラップパフォーマンスを始めるが、家庭の経済状況のため学校を中退。
湾岸清掃員という職業に従事しながら、自伝的な楽曲をリリースし、注目されるようになる。
その後いくつもの音楽賞を受賞し、「ベトナムのアンダーグラウンドとインディーズミュージックで成功した数少ないアーティストの 1人」として賞賛される。
今や人気ラッパーとなり、長身も活かして高級メゾンの広告にもモデルとして登場する、まさに"ベトナム・ドリームを体現した男"のĐenさん。ラップは「しゃべってんのか」と突っ込みたくなるようなスタイルですが、逆にそれが個性でもあり、ランダムでV-POPをかけていても「あ、Đenさんの声だ」とすぐにわかります。
人並み以上の苦労をして成功をつかんだだけあってチャリティにも力を入れており、農村の子供たちとの交流する光景が収められた↓のMVは、YouTube視聴での収益を全て寄付に回すそうです。
これも悔しい話ですが、彼は見れておりません(笑)。
コンサートがフィナーレを迎え、「この感じはアンコールなさそうだし、ずっと立ちっぱなしで足限界だし、これ以上遅くなるのも(この時点で22時ごろ)アレだし帰ろう」と会場を後にしてタクシー呼んじゃったんですが、出た後すぐにアンコールが始まっていたようです 泣。
そのアンコールに"スペシャルゲスト第三の人物"として登場したのを後日Facebookで知りました。
2人のコラボ楽曲「Gieo Quẻ」はメインのステージでLinhちゃん1人で歌ったため「Đenさん出演説は消えたな」と思ってたんですが、まさかこんな時に出てくるとは!
(ちなみにこの2人、以前から熱愛の噂があるそうです。知らんけど)
一人でも気になったアーティストがいれば、是非Apple MusicやSpotifyで探してみてください。
ベトナムもアーティスト同士のコラボが多く、そこからさらに興味を広げていただければ幸いです。